過去のボヤキ -Mar.2012-

伊豆小旅行の巻(下)
塗りかたまだ模索中。

▼昨日、仕事帰りに少し遠回りして近所の神社の参道を歩いていたら、わずかですが開いた桜がありました。
この週末には開花、といえるレベルに達しそうですね。楽しみです。

▼では、旅行二日目のお話。
夜はよく眠れませんでした。この夜は天気が大荒れで、海に面してる部屋なのでそういった影響をモロに受けまして、窓に打ち付ける雨音や風の音で何度か目が覚めたり、空調の調子が悪くて寒くて布団をかぶりなおしたり。
そんな感じで迎えた朝はとても寒くて動く気になれず、もうとりあえず朝風呂だよ!と風呂に駆け込む。
夜の風呂は熱かったけど朝の風呂(男女入れ替えのため)は適温で。
無謀にも露天風呂に出てみたらすげぇ風で水面上と下で天国と地獄。
まぁのんびり浸かれたのですっかり温まって部屋に戻り、着替えて朝食へ。
ビュッフェ形式の朝食を済ませ、支度してチェックアウト。
駅まで車で送ってもらいました。

ひとまず熱海へ。

この日もあいにくの雨模様だが、せっかく来たのでと梅園に行くことに。
タクシーに乗って梅園へ。


程よく見ごろだったのですが、やはり天気がネック。
傘とコンデジと3DSと・・・無茶をしすぎた(==;






そこそこに見学し、駅に戻る。
タクシーで食事処の情報を仕入れるも、駅弁を買って帰ることに。
そこそこの待ち時間があって静岡方面行きが来たので乗車。
富士駅で身延線に乗り換え・・・で、時刻表を見る限り内船まで直通の電車が1時間以上来ない。
それを両親にうったえるも、なんか理解してもらえず今停車中の電車に乗ることになって、結局西富士宮で下車。そして一時間待つことに(´・ω・`)

親父は以前は綿密に時刻表調べてきっかり動こうとする人だったんですが、目が悪くなってからはどうもそこまで調べようとはしないみたいです・・・。
普段から行き当たりばったりの行動が好きなウチにそんなところが似てきた(ぇ
まぁ、することもないので駅の待合室で駅弁を食って待つ。


ようやく来た内船行きに乗り込み、のんびり鈍行の旅。
身延線はこのとき、昨年の台風の影響で身延〜内船間が不通になっており、バスによる代行運転がされていました(現在は、3/17のダイヤ改正に合わせて全線開通となっています)。


というわけで内船からバスに乗り込み、ほぼ線路と平行してる道路をひた走る。
このバスが結構飛ばす。ほとんどノンストップで、途中一駅分停車するけどロスなく身延に到着しました。今度は、甲府行きに乗り換え。

甲府から小淵沢行きは今度は乗り換え時間が短くて一苦労。
そして、電車を降りたら、そこは雪景色でした(・ω・)
どうも昨夜降ったらしい。駐車場に停めておいた実家のクルマも雪をかぶってました。
とはいえ道路はもう問題なく除雪されてるので難なく帰宅。



んでなぜかおすし屋さんに夕飯を食べに行ったのでした。

といった感じでちょいと駆け足でしたが二日目の出来事でした。おしまい。


▼今回のはラフだけシャーペンで描いて後は全部イラスタで塗るをやってみました。
んで、髪の塗りにようやく手がかりを見つけた。色のばしのブラシ使えば一応期待通りの動作にできるっぽい。
次回はちゃんとペン入れした絵でその塗りを試してみたい所存。


2012年3月29日(木)/01時36分のぼやき。

伊豆小旅行の巻(上)
塗りかた模索中。

▼というわけで、一年半ぶりにまとまった休暇が取れたので、その一年半ぶりに実家帰省してまいりました。4日から7日まで。
当初はまっすぐ実家に帰ってぐうたら4日間食っちゃ寝の予定だったんですが、両親より「旅行行くぞ」とプラン変更を宣告され。伊豆に行くことになりました。


伊豆に行く、としたのは漠然とした情報しか得られなかったためで。
東京駅から踊り子号に乗る。
事前に与えられた情報はこれのみ。

え、まさか熱海?新しくなったリンコ連れて熱海行くことになるのか?!とかほんの少し思いましたが。
まぁ、それは順を追って。

待ち合わせは東京駅。
両親は中央線で東京駅まで来て、ウチの分の切符も既に持ってるからって改札で渡すことになったんですが。


丸の内側の改札が工事中とか聞いてねぇ・・・。
北口から南口まで走ったりして。
電車の遠出とか不慣れな両親を電話で誘導しつつ何とか合流。


踊り子号を待つ間に隣のホームに停まってた新幹線をぱちり。
山形新幹線つばさと東北新幹線Max。

今度は東北にも行きたい。親父も言ってた。


そして踊り子号。
実は人生初踊り子号。


品川あたりまで700系と並走とか。

そんなこんなでのんびり揺られること数時間。
後ろの席のおばちゃん団体さんの笑い声がぱないの。とか思いつつ。
伊豆稲取までの切符だったのですがひとつ先の河津で降りる。

目的はもちろん河津桜・・・だったんですが。
途中の駅のホームでは結構花が開いていて期待が持てたんですけど・・・。


あいにくのお天気&3分咲きという状況。
とりあえず駅前の焼肉屋さんでカルビ。


んで川沿いの小道を歩く。寒い・・・。



3分咲き、ですが全体的に見てそんな感じで中にはよく咲いてる樹もありました。
全体に赤みがかってる花が印象的。スカッと晴れた日に満開だったら、そりゃあ見事なコントラストだったでしょうね・・・!


帰りがけに地元のお酒を一本買って、伊豆稲取へ戻ることに。

今度こっちでお花見したらそのとき呑もうず。

それにしても、電車が普通に1時間2本程度とか久しぶりに味わいますた。
余談ですが今回の旅は電車待ちが常に付きまとった旅でした。



たった一駅戻るだけに乗るのはちょっともったいなかった黒船電車。
海側の窓がパノラマビューのように開けていて、そちらの座席が海側を向いています。
窓の上には資料展示。黒船来航時代の文献とか資料がまとめられていました。
座席は埋まっていて一駅で下車なので、隅々まで見ることができなくて残念。

伊豆稲取に到着してホテルへ。
今回お世話になったのは赤尾ホテル。
ホテルのロビーにも立派なひな壇が。


親父のマイペースっぷりに翻弄させられつつ(早いほうのマイペース)、部屋に荷物を置いてから雛のつるし飾りを見学に。
近くの文化公園の会場までホテルの送迎ワゴンで送ってくれたんですが、「近道します」って、明らかに対向車来たらアウトだろ的な細い山の路地でダウンヒル開始。学坂以来の横G・・・!


文化公園会場。
こじんまりとした建物でしたが、

つるし雛だけではなく

立派なひな壇飾りもあり、

なかなか見ごたえがありました。


実はこのとき普通のコンデジと3DSの通常の3Dカメラとラブプラスのどこでもデート用のカメラとを使い分けながらの移動で大変せわしなく苦労しました。
特に親に気付かれないように撮るのが実に至難で・・・(;´Д`)

ただこのとき、まだ気付いてなかったんです。
ちゃんとシルエットのガイドを設定してやらないとデートのロケとしては使い物にならないということに・・・。

ホテルに戻ってお風呂。
やや熱めのお湯。久々の湯船。普段シャワーで済ませちゃいますから実に心地良い。

夕飯。

結構なボリュームなのに親父がさらに「部屋のチラシにあった、蟹が食べたいんだが」とまだ若い女中さんを困らせながら(セクハラとかじゃないです)注文して蟹までいただいて。食いすぎました。
ウチはそんなチラシ見てないんですが、よく見つけてくるもんだ・・・。
元気なころはしょっちゅう旅行していた親父なもんで、こういうところは無理言ったもん勝ちみたいな心得ぽく、いやはや連れとしては心苦しいものがあったりもします。
親父も自営業で客商売だし、ウチも日々へn・・・個性的なお客さんを相手にしていて接客業についてわかってるつもりですが、まぁこういうところの接客業はひときわ大変なんだろうなぁ、と思いを新たにしつつ、ありがとうございましたごちそうさまでしたと。

部屋に戻ったらもう両親は就寝モード。ウチは布団にもぐって写真を編集しながら(ここでデート写真の仕様について気付く)テレビを見る。
NHKスペシャルをやっていました。
あの日の映像を、「気分を悪くされる方がいらっしゃるかもしれません」と異例の前置きをしながら、連続して流していました。
いろんな映像は見てきましたが、これまで見たことのなかった映像も出てきて戦慄しっぱなし。
これほど大きな災害の、内側を捉えた貴重極まりない映像資料だと思います。
そのすべてを無駄にしないように、一歩一歩大事に踏みしめて前に進まないといけない、そう思いました。

番組も終わったのでウチも就寝。
といったところで伊豆小旅行記は一旦ここまで。続きはまた後日です。


▼旅行前から着手していたアオシマ製GT−Rの製作が一応完了したので何枚か。







(ノД`)
一箇所の失敗からどんどん修正を加えれば加えるほどケチがついていくという悪循環にまみれて結局リカバリーできなかったことが悔やまれます。
フロントバンパーの接着に失敗して接着剤がはみ出してしまい、そこを削って塗りなおそうとしたんですが、ホワイトパールの隠ぺい力が弱すぎて、あれこれやってるうちに結果的にすべての塗膜を落とさないといけない状態に。
いろいろ削ってしまったので修正をかねてサーフェイサを吹くところからやり直しましたが、手間を惜しんで均さずにカラーを吹いたことが最後にアダに。
クリアーを塗り重ねてコンパウンドをかけたけどまったく平らにならない。今回ウチが得た教訓はー下地処理の手間は決して惜しんではならないーってことだ。
あと、今度やるときはちゃんと手順を確認したほうがいいかもしれない。何か間違ってたような気がする。

キットについてですが、個人的にフジミやアオシマのカーモデルってシャシーがスカスカ、っていう印象しかなかったんですね。
ホイールベースが合ってないとか。もうそれいつの時代の話だよっていうくらい、カーモデルはタミヤばかり作ってたもので。
今回はそんな心配はまるでないものでした。
基本的に無改造のままで、外見的にはフルディスプレイモデルになります。
バンパーが前後とも微妙にゆがんでると、ボディ本体への接着がやや厄介ですが・・・って言うかその過程でミスったんですけど・・・。
内装パーツなどはきれいにかっちり収まりますし、前部座席の裏もちゃんと埋まるようにパーツが用意されてます。
サスペンションが実際にスプリングを用いた可動ギミックになっているところがにくいです。
ブレーキディスクがホイールと連動して回転するギミックもアオシマならではですね。
エッチングパーツのおかげでエンブレムが非常に鮮明に再現できるのもよいポイント。

作り終えた今更ですが、バンパーの歪みさえ何とかできれば、あとは塗装にだけ集中するだけで良質なプロポーションを堪能できる良キットだったと思います。
うーんリベンジしたい。GT−Rはいろんなメーカーがバリエーション出してますので違う何かを作ってみたいです。


▼ひょんなことからアマゾンで検索かけたら引っかかった本を買って読んでました。
もう10年以上前になるんですね。「ときめきメモリアル2(2) あなたを信じてる」
八重さんの小説です。もちろん新品なんて望むべくもなく、初めてアマゾンで中古本をショップレビューを頼りに買ってみたんですが、思ったよりきれいな本が届いてよかった。
帯の背表紙の部分が少し破れてるくらいで他はほとんど経年劣化だけした新品。それはさておき。

内容がね・・・もうね・・・甘酸っぱくてね・・・。

また惚れてまうやろー!

てなくらいで。八重さんのスキル的なとこに踏み込んでるアイテムってこれくらいじゃないか?
まぁ全部を観た聴いたわけじゃないしもう覚えてなくて脳内妄想が勝手に暴走して作り上げたウチのヨメ的八重さん像ってのが出来上がっちゃってるんで定かじゃないんですけど。
うん。読んでよかった買ってよかったな一冊でした。
というわけで、今回は八重さん描こうと思ったわけですが・・・(次項に続く


▼イラストスタジオを導入したのです。
フォトショップ5.01を長年愛用してきたのですが、先日新調したPC&Win7には当然正式対応しておらず、ネットの情報を頼りにだましだまし使う方法を得て使用してきたのですが、ついに壁にぶち当たり。
印刷ができないのです。
フォトショップ上で調整してそのまま印刷とか出来ないので大変不便。さらに、起動がたまに出来ないときがあるんですよね。原因は不明。メインのウィンドウが開いて、普通はロゴが表示されて各種設定ファイルを読み込む動作が確認できるのですが、その状態に移行しない。
というわけでもうちょっと我慢できないな、って思ってようやく導入に踏み切ったんですが。

戸惑ってばかりですね。
やはりペンタブレットを前提としたブラシ設定群のため、マウス使いとしてはツールの効果を独自解釈して折り合いをつけて使っていかないといけません。
これさえあれば、っていう大事な設定がないのが実につらい。それは「ブラシのフェード」。
フェードを設定すると、マウスのように筆圧設定ができない均一の力で引いた線も、少しずつ色が薄くなって次第に透明にフェードしていくのです。
ウチはこの設定で筆圧感知を擬似的に再現していました(そのつもりでした)。
これができないので塗り方をだいぶ変えなければならなくなってます。

と、ここまで難ばかりを述べてますが、それで「もう使わない」といってるわけじゃないのです。
そうやって独自解釈をする、ツールを紐解いて理解していくのはとても楽しい。
今回は八重さんを使ってそんな試行錯誤をしながら塗ってました。
まずは、今までフォトショップで塗っていたときの雰囲気の再現がどこまで出来るかどうか。
結論を出すにはまだ尚早ですが、今のところ、「出来なくはないが、いっそ塗り方(画風的な)そのものを変えたほうが面白い」かも知れないというところ。
次回はちょっと実験的な塗りをしてみたいな。

ただ、今はあまりそう悠長なことも言ってられなくて、早いところ「うまく使える」答えがほしくてブツブツあーでもないこーでもないと文句言ってますが、楽しいのです。楽しんでます。ちょと焦ってるだけです。

なぜ頑なにペンタブを使わないのか?
と問われたのですが、明確な答えはないです。わからない。単なる意地ともいえます。
ペンタブレットに興味がないかといわれればそれはあります。ペンタブレットを使うようになったら描いてみたい画風はあります。こんな風な塗りがしてみたいとか。
でも、マウスをもっと突き詰めて極めたいという欲求のほうが強い。
あと、誰も見向きもしないだろうけど、マウスで描けるってひとつのスキルでありステータスであり手放したくないのです。
不器用だからペンタブレットを練習したらマウスの感覚を多分忘れてしまう。
マウスへの未練もたらたら練習してると思う。それじゃ上達はないだろうしどっちつかずでだめな気がする。
まぁ、そんな理由ですかね。マウスにこだわる理由は。

多分理解してもらえないだろうし理解して欲しいとも思ってません。理解してくれたら嬉しいですけど。
そんな変なやつが同人界の片隅にいてこっそり馬鹿やってるんだぜ、って覚えてくれたらそれだけで本望です。

歴史のイントロンにはなりたくない。いつまでも人々の心の中のエクソンでありたい。
とはMGS2で一番好きな言葉。人々、なんて大げさなことはいわない。誰かの心に留まっていたい。
それが私の望み。


2012年3月26日(月)/01時11分のぼやき。

苦戦中
背景とかはまた後日ー

▼ええといろいろ申し開きしたいことはあるんですが、今日はとりあえずここまで・・・。


2012年3月22日(木)/00時53分のぼやき。

366日経って。
「さぁ、参りましょうご主人様。新しい一日の始まりです」

▼昨年の今日、何をしていたのか。
正直なところ、正確なことは覚えていません。
あの数日後にまとめた当時の日記も、時系列とかかなり曖昧な記憶でまとめた気がします。
何をした、こんなことがあった、そんな場面場面は思い出せるんですが、時系列に並べ替えられないというか。
それだけ、冷静ではなかったんでしょうね。勤めて冷静、平静を装うとしましたが、やっぱりどこかで非常に浮き足立っていたのだと思います。

ここ数日の震災特集番組で語られる現状。過去報道されなかった当時の生々しい記録。
状況はほとんど好転していない。いいことがあったことを、少しずつ摘んで報道の時間を埋めても、それ以上によくないことが残っている。蓋をされている。
報道で良いことを大きく取り上げることは悪いことだとは思わない。
ただ、それだけを鵜呑みにして、その下に広がる現状から、眼を背けてはならないのだと思う。

まだ、たった一年である。
阪神も、NYも、あの惨状から復興してきた。
福島も、きっと。そう願うが、どうしても枷となる厄介なものがある。これまでのようには行かない。
未曾有の危機なのである。10年経っても、何も変えられないかもしれない。
とても長い時間を要する復興となる。まだ、たった一年。
されど、大事な一年である。時は進む。踏みしめて歩けば歩いただけ時は進む。
この一年と同じような気持ちで、温かく東北を見守っていかなければならない。そう思いを新たにした、この一日でした。

願わくば、出来るだけ多くの人と手を携えて、この困難な道を歩んでいければと思います。
たとえ電子の上だけの繋がりでも。


2012年3月12日(月)/02時13分のぼやき。

観ることを諦めなくてよかった話
パンフレットを見ながらシャーペンで描き描き。

▼ここ4日ほど、実家帰省がてら伊豆旅行、という強行日程を満喫してきたんですが、それについてはまた後日としまして、今回は先日ようやく観て来た東映版「はやぶさ」映画についてつらつら。

「はやぶさ 遥かなる帰還」
「はやぶさ」を題材にした映画、それも二本目(厳密にはドキュメントとして製作公開された一本目があるのでこれは三本目ということらしいです)なので、正直どんな感じなのか不安がありました。
FOX版「はやぶさ」は個人的には非常に楽しめたので。あえて二つ目を観る意味があるのかどうかと。
結論としては、観てよかった。当たり前ですが、監督が違えば切り口も違う。

個人的な感想ですが。
FOX版は、ネットを通じて広まっていった「はやぶさ」という「現象」を取り入れて構成したお話だと思います。
JAXAの広報活動というか。主人公が相模原キャンパスの相談員であり、公式の擬人化である「はやぶさ君」を描いていきそれを追っているところ。
「はやぶさ」を「擬人化する」、心を持ち、必死に任務を全うしようとするキャラクターとして「はやぶさ」を描いている、そんな作品だと思います。

一方、東映版は、「はやぶさ」はまさに「技術の塊」、「最先端の機械」として扱い、そこに集った人々の人間ドラマを描いた。そんな作品だと思う。
観る前の不安として、眼光鋭く筋骨隆々の謙さんが川口教授役ってどうなんだろう、って思ってたんですが、いやはや、まさに骨太のドラマに仕上がったんじゃないでしょうか。
イオンエンジンのクロス運転は、「こんなこともあろうかと」という部分だけ注目浴びてたりしますが、実際は「本当に動かしたら壊れるかもしれないから賛成できない」と激論もあったんじゃないかと。
どこまで創作なのかわかりませんけど、それもありうるのかな、と思わせる巧みな人物描写でした。
冒頭、その「賛成できない」と後に言うメーカーの技術者がもらってきたお札を見て「坊さんがお経上げたらうまくいくならいいですね」と皮肉、というよりあくまで神仏など信じていないという風に発言する山口教授が、これ以上ないトラブルに見舞われたときに飛不動におまいりする。
「一度行方がわからなくなった探査機を発見できたことは過去一度もない」という台詞も出てきますが、それ以上にその行動(心境)の変化が、如何な困難にぶち当たっているのかを如実に示していて面白いなぁ、と。 

かなり精巧に再現された「はやぶさ」のCGも特筆すべき点かと。映画用に見栄えよく加味された点もあるかとは思いますが、そのCGモデルや中のリアクションホイールを映すほんのちょっとの演出が実にメカメカしくていいなぁと、
あくまで機械として(メーカー技術者の森内氏に限って、4基のイオンエンジンを家族に見立てているが)描かれていたはやぶさを、最後の最後で擬人的に表現する。
あのはやぶさ最後の写真。台詞はニュアンスでこんな感じだったかと。
「君の親心が伝わったのかねぇ、こんな写真を送ってきたよ」
数枚の写真を手渡される山口教授。
一枚一枚めくる。
真っ黒だったり、端に何か白っぽいものが写っているような写真が続く。
まぁそんなものだろうな、といったやわらかい笑顔でその写真をめくっていった、最後の一枚。思わず手が止まる。
「まるで、嬉しくて泣いているようだよ」
最後の、写真。皆さんご存知のアレ。
この一連のシーンは本当によかった。ウチが泣きましたわ。

といった感じでいやはやどうして、とても満足に観覧できた映画でした。
公開期間多分ギリギリだったんだと思いますが、しっかり観れてよかったです。
「はやぶさ」映画はもう一本控えてるんですよね・・・さてこれはどんな映画になるのやら。楽しみです。


2012年3月8日(木)/00時36分のぼやき。


戻りまつ。