過去のボヤキ -Mar.2017-

3月終わっちゃいますがな
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▼というわけでミュシャ(ムハ)展観に行ってきました。
NHKが協賛しててしかもテレビで特番もやるってんでその前に行っておかないと…会期末にしちゃうと今度は別のことで忙しくなるし…ってことでその放送の当日に滑り込み。
今回の展示がスラヴ叙事詩というミュシャ晩年の大作を最大のテーマにしているせいか、フランスで活躍していたことの仏語読みである「ミュシャ」よりチェコ語読みの「ムハ」を強調していました。
やっぱりどうしてもミュシャのほうが馴染みがあるしそのほうが通りがいいのでついミュシャと呼んでしまいますが、スラヴ叙事詩にかかわる話ならムハと読んでいきたいですね。
っていうくらいスラヴ叙事詩は圧巻。見上げるばかりの大作が20作も並び、描かれている一人一人の表情をつぶさに追ってしまいたくなる。
ミュシャではないですが、ナポレオンの戴冠式という同じような大作に、デジタルの高解像度で挑んだら背景の一人一人の表情がくっきり見えて、誰が誰だか特定できるほどだった、みたいな話を聞いたことがあって、このような群像の作品を観ると一人一人を追いたくなってしまうのです。
それもそのはず、一人一人しっかりモデルを用意して描きこんでいったというのだから、一人一人の表情に見ごたえがあるのも至極当然。
それに、叙事詩の一枚目、異民族の侵攻から身を隠すスラヴ民族の目力に代表されるように、どれもホント目力に圧倒される。こちらをまっすぐ見据えて糾弾してくるような、訴えてくるような。
ミュシャというと4連作の印象が強いですが、それだけでも一つの世界に圧倒されるのにそれが5倍の20連作ですよ。いやはや、たまんないっす。

そんで、個人的にもっとこれかっこいい!って思ったのが、プラハ市民会館の壁画、というか天井から延びる柱を飾る作品群、それの習作?。
スラヴ叙事詩にも登場する人物たちのピンナップというかブロマイドというか。そのまんま栞とかのグッズにしても通用する感じ。
ちょっとタクティクスオウガの立ち絵っぽい雰囲気で、みんなドヤ顔でポーズ決めてるんですよ。これがカッコよくないはずがない。
んでミュシャの特徴でもある飾り枠、アレが立体的に施されていて枠と名前の文字が浮き上がってるんですね。このさりげない工夫がカッコよさをまた引き上げてる。
というウチの拙いボキャブラリだと全然伝わってないでしょうけど、まずは一度観に行ってください!ってことです。

そんなわけで、久々にミュシャに触発されて描き始めたのが上の絵ですが、金剛四姉妹、ほかの三人もラフまでは描いたんですが実に筆が遅くなっててしんどい…でもね、楽しいんですね、久々描いてて楽しいって思ったかな。
や、漫画とかも楽しいんですけど、突き動かされるようにテーマにのめり込んだように筆が走るのって久々で。ミュシャって先人が偉大過ぎて、生半可なマネじゃ見劣りし過ぎちゃうから少しでも頑張ろうって強迫観念にも似た衝動っぽいところもありますが。
以前描いてたアイマスのミュシャコラボ風な絵、完成してないんでこれもどこまでモチベが持つかわかりませんが、地道に描いて行ければと思います。

▼といったところで今回はこの辺で。おやすみなさい。


2017年3月30日(木)/23時36分のぼやき。

ざっくざーくにしーてやんよー
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▼や、一度ミクとザクを一緒に描きたかったんですよねーっていうらくがき。




それだけしかネタがないんですけど。二日後に合わせてまた何か描きたいところなんですがなかなか思いつかない。
そこでちょっと拙作の裏話など。

22nd missionの冒頭でリブラがスマホをいじってるコマがあるんですが、あれ最初のプロットでは煙草に火をつける、って動きだったんですよね。
薄暗い路地裏を一人で歩いていて、ライターの光であおり気味に顔が照らされる、って絵を描きたかっただけではあるんですが、なんかいろいろ配慮してしまったようなどうでもいいような。
リブラは普通にスモーカー設定でいいんですけど、紫煙をくゆらせる所作っていうのは非常に好きなものではあるんでうが、いざ自分が描くとなると躊躇してしまったんです。女性の喫煙シーンというものに。
数年前なら普通に描いてそうですけど。いろいろ面倒くさい大人になってしまったかなぁと思ってしまった。
やっぱり健康ではいてほしいんですよ。身近な人には。
若い役者さんが演技の中で吸ってるシーンも、役にはまってかっこいいと思いながら、役者さんはこうして身を削っていくんだなぁなんて思ってしまう。
タバコという、非常に小道具として、演出として、優れた一面を持ちながら、やはり健康に良くないという負の面が見え隠れしてしまって、いざ自分の創作に使うとなると躊躇してしまう。
そんなことが、今回はありました。
このまま、喫煙シーンを描かなければリブラは吸わない人、あるいは禁煙した人、ってことになるのかな。あやふやなままにしておくのも今後の為には大事かなぁって思う(

ま、そんな面倒くさい思考も、いずれどうでもよくなって描きたいように描くかもしれませんw
久々どうでもいいことをつらつら書きました。

間もなくあの日から6年。
ミクの絵は何年か前のあの日に描いたこともあって、あの日を思い出す1ファクターになってたりします。
もうちょっと違ったシチュエーションで、いい思い出のほうに変えていけるように描けるようになったらなぁって思います。


2017年3月9日(木)/23時53分のぼやき。


戻りまつ。