▼ツイッターのTLでふと見かけて、ああそういえば発表時に気になっていたんだよな・・・と思い出しながら、その呟きが紹介していた動画を開いたら、それにまんまと魅了されてしまいました。
Journey Medley - Violins - Taylor Davis (Apotheosis & I Was Born For This) - You Tube
ゲームの衣装をまとった二人のヴァイオリンが奏でる透明感のある美しい旋律とその映像。
そんでPSストア見たら体験版がある。でもって解除キーは1,200円と随分安い。まぁとりあえず体験版だけやるかーとやってみたらこれがどハマリ。
翌日にはウォレットチャージして購入してプレイ続行。
なんかもう何もかも新鮮。
とにかく色々試して何が出来るのか出来ないのか。そんなことを手探りで、だだっ広い砂漠の中で一人模索する。
ん?なんか向こうに人影が?でも今は自分を知ることが大事、と序盤は思いっきり無視してました←
結果的に、一度の旅で6人くらいすれ違ったような。オリエンタルな雰囲気の燈籠?のステージまで一緒に歩くとかしてませんでした。どうしていいのか正直よくわからなくて。
言葉を交わすことが出来ない。意思表示としては歩き回ること、飛び跳ねること、あと、音を強弱を付けて発声することだけ。
こんなんでどうやって意思疎通すんねん、そう思ってましたが、相手の行動を見ながら道を進めていくにつれ、自分で把握した操作可能な動作の中で何を伝えようとしているのか、だんだんわかってくる不思議。
たとえば、相手の注意を引きたいときは下手に動きまわるより、じっと見つめているだけでいい。
相手がこちらの存在に既に気付いてくれているのなら、こちらが何もしていないことを相手は不自然に思い、傍によってくる。
それは実は自分が先におこなっていたこと。さっきまで傍にいた旅ビトが、後方で立ち止まっている。どうしたのかと戻ってみると、違う方向に歩き出す。
そこには、隠された壁画があって・・・そうして、旅路の知識と、コミュニケーションの仕方を蓄えていく。
旅は繰り返し。
同じ旅路を、何度も、何度も繰り返す。
同じ旅ビトと再び会えることはおそらく、無い。まさに一期一会の旅。
次の旅路で出会った旅ビトが、もし自分より経験が浅いのならば。前の旅ビトに教わったことを、伝えてあげよう。精一杯、つたないコミュニケーションで。
なんて思ったのは二周目終えて。
二周目には白い旅ビトさんと出会い、色々ご教授受けたのでした。
よしじゃあ三周目は、と思ったらもっと早い段階で白さんと遭遇。さらに知らないルートを教えてもらう。
そして四周目。最初のステージで妙にテンションが高い旅ビトと出会う。
赤いけど、多分ウチよりも経験者だろうなと思ってでしゃばらずついていこうかなという小物臭を漂わせながらの旅が始まる。
とにかくテンションが高かった。常に鼻歌のように音を鳴らしている。こちらも合いの手を打つように鳴らしてみる。これがまた、楽しい。
音程の操作とか出来ないけど、リズムも全然合わせられないけど、それが楽しい。
新しい発見をしつつ、相手が素通りしそうなところ、立ち止まったりしてアピールして教えて。
道を間違えて遠回りをさせちゃったり。恐ろしい怪物にびくびくしながら恐る恐る進んだり。タイミングを間違えて飛び出したら相手も見つかっちゃうのでそういう意味でもびくびく。
雪原の橋、難なく渡れるところだけど気がつけば旅ビトがいない。あれ?カメラをぐるぐる回して探すけど見当たらない。
しばらく逡巡したのち、意を決して飛び降りてみる。果たして、そこにいた。そしてぴこぴこ動きながら音を発しながら、ああ、多分謝ってるんだろう。なんと愛おしい。
「気にしていない」そううまく伝えられたのか。怒ってる、先を急いでる、そんな風にとられてはいないかな、なんて不安にもなりながら。
やがて訪れる旅の終焉。
最後のステージは一人で進むものだと思ってた。今まで、三周とも二人で辿りついたけど、その場には自分しかいなかったから。
でもそこに旅ビトはいた。思う存分二人で飛ぶ。一時間くらいのつもりが二時間以上遊んでてそろそろ寝ないといけない時間だな、と思いつつも飛ぶことがやめられない。
最後の橋のようなところで、名残惜しいように先に進まず浮遊し続ける。
そして、どちらからともなく、最後の地面に降り立った。
奥の道へ進む中、旅ビトは音を奏でる。先に進むにつれその音はスピーカーから出なくなるけど、音を発しているサインは見える。
ほとんど連打に近い。こちらも負けじと連打する。こちらのサインはなぜか見えない。音は出ているのか、相手に届いているのか・・・それでも、と呟き連打する。
やがて視界は全て光に包まれた。
そしてひとつの称号を得た。「親友」を。
と、多分言葉じゃわからないだろうなぁって思うので、ちょっと気になった方は体験版でもプレイしてみることをおすすめします。
図らずも、その「親友」トロフィーを得たのは発売一周年の日だったようです。
そういった意味でも、ちょっと特別なゲームになりました。
とにかく、プレイしたことを共有したくなる、プレイしたことが記憶に残るゲームだと思います。
そんなわけで、今回の絵はその「風ノ旅ビト」を描いてみました。
このゲーム、とにかく空間の表現がとても素晴らしいので、無理やり大きなキャンバスに描き殴る方法をとってみました。
いつまでも納得が行かず、空間の再現ができず、完成(と割り切る)まで随分時間がかかりましたが、OSTを買って聴きながら最終的な手を加えたら、なんとか形になりました。
pixivには倍のサイズで置いています。本来はその位のサイズじゃないと描いた側の意図は表現しきれてないと思うので、よかったらそちらもぜひ。
ではまた、ゆっくりあの旅に出たいと思います。
▼ちょっと近所の神社まで桜の開花状況の視察に行ってきました。
まとまって咲いている一房にズームしてみましたが、まだまだ3割程度でした。
天気もあいにくの曇り空ですし、これは見ごろは週末か来週の今頃かな、といった次第。
体調を整えて、天気にお祈りして、休みの日に満開の桜が愛でられんことを。
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